しゃべれても書けるとは限らない

小学1年から英会話スクールに通っていた男子生徒がやってきました。発音など私よりきれい、慣れである程度は出来ますが、肝心な骨格はつかんでいない。

本人も自覚していて、「先生が何も説明してくれないので、先生の唇を見て真似をしていた」と。

お母さんが、業を煮やして、スクールに、「もっと実力がつかないのか」とねじ込みましたが、「お母さん、一週間毎日レッスンを取ったら、バイリンガルにしてあげますよ」といったそう。

ネイティヴならいざ知らず、外国人である私たちには、英語の基本構造を学習しなければ、毎日レッスンをしただけでは、到底、バイリンガルは無理でしょう。

ハーヴァード大のサマースクール総合英語でクラスが一緒だった20代後半の男性は、十数年前にブラジルから移民してきたそうで、完璧なアメリカ英語の発音で、なかなか筋の通った意見を積極的に発表していました。

耳も頭もいいんだなと感心していたら、「書くのがどうも。。」と本人が言うので、「あなたがしゃべっているように書けばいいじゃない」と言うと、頭を振って「そうはいかないんだよ」と。実際に彼が書いた英文を見て、びっくりしました。文の体をなしていない、主格のHeを使うべきところに、所有格のhisを主語として使っているといった具合。

外国語としての英語文法を習うチャンスがなかったのでしょう。彼としてみれば、そこを習いたかったから、このコースを取ったのでしょうに、もうあと一週間で終了という時にドロップアウトしました。

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