生徒はみんなわが師

頭と勘が良く、サッカーの練習のノリで声を出してレッスンのペイスメイカーとなっている男子、でも、部活でくたびれ果てるのか、レッスン中は、だるく眠そうな態度もまま見られる彼が、定期試験の準備勉強に定刻より40分も早くやってきて、一人きりですっとワークブックをやり始めました。

無心に勉強にいそしんでいる彼の姿から、シーンとした静けさを感じた私の心に、おのずと彼に対する敬意がわいてきました。

彼自身は意識していなかったでしょうが、わたしの心の中に起こった感動の小波によって、わたしの何かが変わりました。

心と声が柔らかくなり、その時彼がやった英作の絶好の間違いに対する説明が、ふくらみを持ち、彼自身もそれまで、言われるがままに書き写していた最も基本的で大切な文法が具体的に実感されたようでした。

英語が実際に使えるようになるための過程の第一歩を彼は経験したわけです。

それだけで、ひとりでに身につくわけではなく、努力と実践によって、彼自身が達成してゆくものですが、成人した息子の母でもある別の生徒が

「良かったですね。彼はこれから英語だけではなくて、人生のいろんなことにもこうやればいいんだと、生かしてゆくでしょうね。

自分の息子にもそういう体験を味あわせてあげることができたかしら。うらやましいでです」と言っていました。

その日のレッスンは彼だけでなく、他の生徒たちにもいいレッスンになりました。

私自身にとっても英語をさらによりよく教授するための努力と修練を違った角度から考える第一歩となる’時’を経験したのでした。

らくらく英語教室に御縁がついて勉学にいそしんでいる生徒は一人一人が個性を持ち、思いもかけない独創性を発揮する素敵な生徒たちばかり。

私はちゅうちょなく’I’m proud of my students’ (私は自分の生徒達を誇りに思っています)と自慢できます。心からそう言える私は、幸せな教師で、とてもラッキーだと感じています。

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