英作文なんて怖くない

レッスン室には、幅一間、6面分のホワイトボードがありますので、全員が一斉に課題の英作文を書いてゆきます。

席に戻って全体を見渡した時、自分の英作が客観的に見られて、間違いに気づき、あわてて直しに戻ることも。几帳面な女子が、タイトルの大きさや、字間のスペイスなど、プロの教師そこのけの見事な板書をしますと、いつも乱暴に書きなぐる男子も知らず知らずのうちに影響されて、字がきれいになってきました。

正味3か月もない学習だけで、文部省検定の簡単な教科書といえど、全員がそろって一課分の日本語訳をほとんど間違いをせずに英作した時には、予想外の出来にびっくり。

出来そうだという手ごたえがあれば、私はどんどん突っ込んでゆきます。浪人生が、3回かけて納得のいく英文に仕上げた京大模試での出題は日本語のあいまいなニュアンスといいまわしの何ともいやらしい英作文でした。プログレスを勉強している中3に、むちゃくちゃは承知の上で、「チャレンジしてごらんなさい」と宿題にしたら、見事に文構造はあらかた的確に掴んだ英文を書いてきました。

語彙や、語法は、これからたくさんの英文を読んで、経験を積み重ねていくしかありません。作文なので、正解は一つではありませんが、本番の試験以外では、正解を求めるより、この場合に、こう考えて、この文法を使うといった、具体的な応用法を身に着けていくのが大切なのだと思います。

言い回しさえわかれば何でも言えると思っている人が多く、「これこれの場合はどういえばいいんですか?」といきなり尋ねられることが良くあります。

すぐ英語にあてはめられる言い回しもありますが、たいていの場合、「前後関係は?」と聞き返します。前後の文のニュアンスが分からずに、直訳した英語を言うと、おかしな場合が多いのです。

そのような日本語の発想で日本語独特の言い回しを英語に直訳した英語をしゃべりかけられて、当惑している外国人を見かけることがあります。

本人が間違っているはずがないという自信をもとに喋っているので、聞き返すに聞けないといった、あいまいな表情を浮かべているのです。

その日のレッスンのポイントは、’和文和訳’の大切さでした。日本語を英文の文型に沿って和訳しなおせば、主語をまず見つけて、和文の最後から前へ前へ、あるいは左へ左へと英語に直していけば、大体、正確な英文になります。

これは、大いに役に立つコツですが、もちろん教えられて知るだけでは身には就かず、実際にやってみて、実感し、納得することが必要です。

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