基本が何より大切ー基本構造が身につき応用がきく

小学5年から中3まで通っていた女生徒は、安定した集中力があり、ノウトもきれいな字で、カラーペンを上手に使って、わかりやすい文法ノウトを作っていました。中2ごろから、バレェのコンクールに出たりして、毎日帰りが11時という日々が続くと、課題は手つかず、ただレッスンだけという週が多くなり、定期試験も、70点台になりました。

それでも70点台をキープできたのは、小学校でじっくり時間をかけて、しっかりした基礎をうち建てたおかげ、と思っていたら、その点数でも、評価が5でした。

「先生が質問をしてみんなが答えられないのを私だけがいつも答えるから」と言っていました。

文法として、意識的に覚えたのではなく、英語カードや、簡単な文のやり取りの中で、自然に、英語の法則性が身につく学習法が功を奏したのでしょう。

高校で学校から行ったイギリスでのホウムステイでは、「友達は、ホウムステイ先の家族が何を言ってるのかさっぱりわからないと言ってたけど私は言われたことは全部聞き取れた。でも、しゃべるのはうまくいかなかった」そうです。

検定教科書の簡単極まりない英語を週1回勉強するだけではそこまでは無理ですが、中学3年間プログレスをやった生徒が、十数年後、一緒に海外に行った時、シンプルだけどきれいな英語をすらすらしゃべるのに感心しました。

外国人からも、「あなたの英語はきれい」とよく言われるそうです。誰にでも簡単に身につくことではありませんが、ご当人たちが、当たり前のように淡々としているのが素敵です。

言語の基本構造をきちんと身に着ける大切さは、英語だけに限ったことではありません。

2012年春、所ジョージの’笑ってこらえて’に、イタリアのフィレンツェにいる日本人の友人のことが放映されました。

知り合ったのは、フィレンツェ大のイタリア語講座。精悍な顔つきに、引き締まった体、ある迫力があり、「何者?」と思ったら、旧市街地の中心で石畳の上に、色チョークで名画を再現する仕事を10年以上続けていると知りました。

暑さ寒さにかかわらず、毎週末二日間かけて、地面にしゃがみ込み、精緻なルネッサンス時代の名画をそっくりに描き出し、前日取り掛かった絵が、散水車によって消されても腐ることなく風雪に耐えた年月が、彼を鍛えたのでしょう。

描いている現場は人だかりがし、描いている本人に劣らず、見守っている人達もじいっと集中して真面目に見ており、四隅に置かれた皿には、かなりの数の硬貨が。

敷石の凸凹にもかかわらず、完成した絵の出来栄えは生き生きしていて、番組のスタジオでもほうっと嘆声があがっていました。

その時、案内役をした若いイタリア人男女の日本語の筋の良さに感心していましたら、偶然、彼らに日本語を教えたフイレンツェ大学教授と知り合いになりました。

「3年から5年間教えて、しっかり日本語の基本構造を身に着けたら、日本に行って、生活の現場で実際に日本語を使いこなせるようにと勧めています」とのことで、私も英語に関して同意見なので、共感しました。

その後、また偶然に、有名ブランド店のカフェで働く女性の出演者に会って、高崎で2年間勉強したと聞きました。外国人独特のなまりや癖のない素直な日本語でした。

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