正しい発音-ジャパニーズイングリッシュでは通じない

ハーヴァード大学のサマースクールで、受講生全体が、大講堂で講義を聞くある日、講義の前に厳しいことで恐れられているディレクターが、「日本人学生はお立ち下さい」と言われて、十数人の日本人が起立すると、「昨日の女子サッカー世界大会で、なでしこジャパンは、我がアメリカチームを破って優勝しました。見事な戦いぶりでした。あなた方も日本人として、誇らしいでしょう」みたいなごあいさつ。

宿題に追いまくられて、TVを見るどころでなかった私は’それがそんなに大変なことなのか’とピンとこないまま、「ありがとうございます」とお辞儀して着席。

日本に戻ると、なでしこジャパンは、もう大ブーム。大人気の沢穂希さんは、アメリカにサッカー修行に来た時、「好きな食べ物は」と聞かれて「ごはん」と英語で答えたら、友人に爆笑された、とあるテレヴィ番組で語っていました。

rice(米)というべきところをlice(しらみ)といったからです。「ありがとう、沢さん、よくぞ言って下さった!」と拍手大喝采でした。

このテレヴィ番組を見て多くの日本人が、rとlを正確に使い分けて発音することの必要不可欠なことに気づいてくれることを切実に望みます。

日本人にとって、rとlは ら行の音ですが、欧米人にとってはまったく別の音なのです。

今まで、英語を習う前にローマ字を日本のあいうえおに従って覚えたことに原因があるのかもしれませんが、ほとんどの生徒に、fとhはは行、bとvはば行という思い込みが無意識に根付いている気がします。

これは、英語を正式に習い始める中学1年生で、日本語と外国語の音の違いをきちんとしたカリキュラムを組んで教えない文科省の責任だと思います。

小学校で英語を正式な科目として教わるようになった時、そこをきちんと押さえないで、中学まで来てしまうと、そこから矯正して身に着けるのはかなり難しいと危惧しています。

らくらく英語では、最初に、lとrはもちろん、bとv, fとv、sとthの音の違いを、「あなたのThank[ありがとう]は、sank(沈めた)っていってるのよ」というようにかなりやかましく言います。

私自身が、「こんなに細かく正確に言わなきゃならないの?」ということを体験するからです。

米語のa の短母音は、わたしが’唇の両端に力を入れて、eの短母音を発音する形を作ってから、「あ」と言うと教えるように、発音記号自体aとeが合体していて、’えぁ’に近い音になります。ハーヴァードの発音のクラスで、インストラクターが、「外国人にとって、奇妙に聞こえるでしょうけど、これが、米語の発音なの」と言っていたように、日本人には違和感のある音です。

実際私はそれを痛感する出来事がありました。ショウケイスの前で、ハムを指さしながら、「このヘァムをください」と言ったら、中年の女性店員は「え?」と2,3度ききなおしてやっと、「ああ、このヒャムね」とやっとわかってくれました。

お気付きの様に、このホウムペイジの文で、ショウケイス、ノウトというように、発音表記どうりに書いているのは、日本語になった言葉を英語と思い込んで、ノートと発音しても判ってもらえないからです。

でも、英米語が標準英語だとは思っていません。クイーンズイングリッシュと呼ばれる英語だって、オックスフォード大の教授のしゃべる英語と、運転手や、門衛さんのしゃべる英語はまったく違って、わたしには、よく聞き取れません。

世界中には、それぞれの国の歴史を背負った英語があって、インディアンイングリッシュや、スペイン語の巻舌まじりのフィリピーノイングリッシュは、2,30年前はとても分かりにくかったのが、最近ではずいぶん癖がなくなってきました。

だからジャパニーズイングリッシュでも悪いことはないのですが、各言語には、独自の音がありますから、それを日本式に変換して、発音しても、通じないことを理解したうえで、他言語の発音ルールの基本を身に着ける学習をしています。

例えば、日本語には無声音がないうえに、音は子音と母音の組み合わせからなっているので、deskをdesukuと発音しがちです。

当教室では、初めから、無声音と有声音の違いをはっきり自覚するレッスンをします。小学生2,3年でも、deskと、英語どうりきれいに発音しますので、英語らしく聞こえます。かえって、年齢がいって、和製英語が入っていないのがいいのかもしれません。

ネイティヴの様にしゃべる必要はない、あくまで基本は外さないけれど、自分の英語をしゃべること、そして何よりも大切なのは、伝えたい自分の気持ちや考えをしゃべることだと思います。

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